葉の翳り隅々を薄暗くして今まさに梅雨の洞(ほら)に入る
ー 梅雨入りです
葉の翳り隅々を薄暗くして今まさに梅雨の洞(ほら)に入る
ー 梅雨入りです
変わり身の激しい奴とは知ってたが噂では毒まで吐くらしい
ー 紫陽花。品種や個体によって毒性があるものも。
こまごまと花開く節聡くあればまぎれて穏(おだ)し世は静かなり
ー 才が欲しいものです
息長く静か佇む花なれど笑う見頃は今まさに今
ー つやつや紫陽花
銀幕のスターになろう紫陽花が赤絨毯を道に敷くから
ー 見慣れた道がスポットライトを当てたよう。
青々く膨れて行くはここの枝のひそひそと葉の日ごと日ごとに
ー こっそり広がる
陽が刺さる紫陽花朝の顔をして一方通行の夏を待つ
ー 爽やかな朝、もう夏の様相
あの日には戻れないんだし雨降るしここにあるのは昨年の薔薇
ー なんだかなー、な今日
野草揺すれる風の昼時綿毛ちぎりちぎりあるよそこら辺
ー 荒れた風景
新しく跳ねるココロの圧高く今日見る空の底は低い
ー 手が届きそう
とぢこめて拗ねた思ひを解かむと夏めいた風吹く中に出る
ー 人々