オーシツク鳴く声合図に人が消え咲く百日紅だけが賑やか ー 夕方の駐車場

咲き続け枯れないように作られた陽にはまるひまわりで癒され ー これは造花なんです

荒れた胃を抑えて見れば秋の葉もチリチリと裏返り苦しむ ー この夏キツいよねぇ

ドドゥ上空５，０００メートルで何かが暴れているゴゴゴゴゴゥ ー 地上は暴風

蹴り出した秋の空気の流れだけひんやりと明るき目の高さ ー 暑いんだがね

きっしりと綴じ込められた過去問か黒き表紙の赤い歌集よ ー 全てが問い 全てが答え 震える 『koro』榊原紘 書肆侃侃房

豪雨後若干ぬるいアスファルトを黒トンボが舐めて飛んで行く ー 低空飛行

一瞬に野分と紛う強風が落とす雨粒葉にボロボロと ー 落ちてきた

同名の違う人だと思い込み電話応対ズレる会話よ ー ありゃりゃ

陽が落ちる気配知ってか青空が残る夕べにツクツクボウシ ー 寂しい気持ちになります

秋の日に日傘外して仰ぎ見る空はこんなにギラつくものか ー 暦だけだよー。全然秋じゃないよー！

葉の影は濃い色ばかり意識して私が昨日塗っておいたよ ー 涼しくなりましたか？

暑過ぎで出かけなかった夕方に明日のアラートスマホに届く ー 明日もかぁ。熱中症警戒アラート。

いくたびも出会う優しさ思いやりさりげなさまた鮮やかすぎて ー 見事

穏やかに衣を替える並木道を有頂天な青空は知らない ー 葉の色が変わってる

過ぎ去った嵐は荷物いっぱいで持っていかなかったようだ炎暑 ー 暑さ変わらず

少しだけ落ち込むアイスの在庫なし台風通過の準備抜け落ち ー 他はいろいろ買ったのに

別の事しながらもつい気に掛かるやって来る風やって来る雨 ー 今どこらへん？

軽くした荷物を肩に頭上げこれが全てと笑って言える ー 楽しさ

ジョウロ持ちはしゃぐ真夏の水遊び澄んだ時は短くも永遠 ー ずっとそこにある

大量のレシート保証書領収書捨ててもいいと誰か言ってよ ー 溜めてしまった。

物憂きは違う言葉で語られるニュースの中で生きている事 ー 遠いけれども遠くはない

せんべいを争わないで食べたいと悩む鹿探すくらいの無理 ー 超絶に難しいの意。まず悩みそうにないなぁ。

８８８（パチパチパチ）８８８（ははは）と笑え８８（晴々）と末広がりの幸せな日 ー おめでとう

軋（きし）む日をそぼ降る雨が少しばかり溶かして行くようだやれやれ ー やれやれ

食欲が無い時カレーは食べられるカレーだけ食べていよう夏 ー 助けてカレー 玉ねぎカレー 淡路島南PA

温かき心になれぬ本だけを選びそっと手放す冷たさ ー 本棚整理しています。

「厳し」くて「異常」で「危険」「恐ろしい」言葉を付けた今年の暑さ ー まことに

考えてみれば逆だが知り合いに行きたい場所の絵葉書送る ー 行きたい宣言

高温で予定の半分こなせない人体劣化警報が鳴る ー 危ない！